Thinkpad X1 Carbon (4th Generation, 2016) のレビュー
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モバイルノートPCを Thinkpad X220 から Thinkpad X1 Carbon (4th Generation, 2016) に変えたのでそのレビュー.1,2週間ほど使用してみたが,端的に表現すると大変良い.
構成
- CPU, core-i5 6200U
- OS, Windows 7 Pro
- Display, FHD
- MEM, 8GB
- SSD, SATA 256GB
ちなみに 256GB の SSD は LITEON L8H-256V2G という.公式の仕様ではシーケンシャルライトが up to 190MB/s と記載されている.
http://www.liteonssd.com/index.php?option=com_zoo&view=item&layout=item&Itemid=224
手元で CrystalDiskMark を実行したところ約300MB/s でていたのでスピードは問題なさそうである.
また,メモリは SK Hynix 社製であった(Lenovo Solution Center).
OneLink+ 経由の Ethernet は Intel 社製の Connection I219-V が搭載されていた.
構成の理由
納期.本当なら core-i7 で メモリも 16GB, SSD も PCIe 接続で 512GB くらいあったほうが長く使えるので望ましかった.ただ,どうもスペックアップした場合は納期が遅くなりそうだった.そこで,ほぼ標準モデルのまま注文した.
SSDだけは PCIe NVME を選択しておけば良かったと思っていた.読み書きの最大速度が5倍くらい違う.だた,IOで待たされることは多くないので,まあ良いかという感想である.少々値が張るし.
良かった点
予想通りの点
重量,薄さ,画面の大きさ,解像度,キーボードは期待通りのクオリティだった.
スペックで記載されているように重量 1.18 kg,薄さ 16.45mm というのは非常に軽く,そして薄い.モバイルで持ち運ぶ際にとても楽.
今まで Thinkpad X220 を使用していた.X220 は画面サイズは12.5インチ,解像度はHD,つまり 1366x768 だった.X220 では少し大きいエクセルファイルを開くと全ての情報を見ることができなく,文字を小さくすると文字が潰れてしまっていた.とても作業効率が悪かった.また,ブラウザとエディタなどウィンドウを並べて作業するのは非現実的だった.
英語キーボードを選択したが,薄いわりには入力しやすい.これは X1 Carbon の 3rd Generation の実機を触っていたので,前もって分かっていた.
予想とは違う点
トラックパッド,Windowsのスケーリング機能などが予想外によかった.
トラックパッドは指で触れたときのフィーリングが良い.ガラスのような感覚.指がトラックパッド上でなめらかに滑り,マウス操作や縦横スクロールの操作が軽快にできる.トラックポイント信者だったが,キー入力に集中していないとき,資料閲覧やWeb閲覧のときは主にトラックパッドを使用している.そちらのほうが快適だから.
フルHDの解像度で14インチモニタは文字が小さくて読めないと思っていたが,Windows側で125%にスケーリングされおり,文字が綺麗にレンダリングされており,フォントが読みやすい.
あとファンクションキーがデフォルトでファンクションキーとして使用できるところも地味だが便利.以前のモデルはデフォルトが音量変更や画面の輝度変更になっていたらしい.ファンクションキーは意外と使うので細かいことだが,利便性の影響は大きい(というか,以前のFnキーと同時押しという発想が極めて良くないだけと思うが).
悪かった点
完璧という訳ではない.
予想通りの点
RJ45ポートがない.VGAポートがない.電池のもちが普通.
事前に分かっていたことではあるが,筐体が薄いためか RJ45 のポートがない.また,VGAポートもない.アダプタはあるが,せっかくこれだけ薄く,軽いのだから可能な限り余計な物は持ちたくないというもの.常に RJ45 や VGA が必要という訳ではないのだが,念の為に持ち歩くことが多くなりそうだ.
また,電池の持ちが普通である. X260 などはバッテリを2つ搭載でき重量を犠牲にして連続稼動時間を得ることができる. X1 は web 閲覧,メール使用やコーディングなどの中程度の負荷だと多分5時間から7時間くらい.テキスト編集だけならなんとか10時間前後というところか(未確認,今までの体感から推測)?バッテリの残りを常に気にする必要はないが,バッテリの心配をしなくて良いかというと,そうでもない.
予想とは違う点
強いてあげるなら,リカバリーメディアが付属しないこと,負荷をかけると背面が熱くなること.
リカバリーメディアが付属しないので,自分でUSBかDVDに焼く必要がある.メディア準備の手間とファイルの書き込みにまあまあの時間がかかる.どうも 16GBくらいのデータを書き込むようだ.
また,負荷をかけると裏面が熱くなる.例えばソフトウェアのインストールの際やウイルスのスキャン中などは背面が熱くなる.触れないほどではない.ただ,これからの季節,膝上で使用していると気になるかも.
まとめ
Thinkpad X1 Carbon 4th Generation はこまかな欠点もあるが,それを大きくうわまる魅力がある.特に薄くて軽くてキーボードが使いやすいWindowsノートPCを探している人にはお勧めである.
作成者 Toru Mano
最終更新時刻 2023-01-01 (c70d5a1)