「創世記機械」を読んだ

科学者対政治家(或いは軍隊)のSF版.SF部分は統一場理論ができたところからはじまる.本作は,もし統一場理論があったらなら,という唯一つの仮定から驚くほど多様な応用技術を展開していく.読んでいるうちにこれが本当に実現できるかもしれないという錯覚に陥いるほどリアルな描写が続く.読んでいて楽しい.

「星を継ぐもの」を読んだ

これはSFディテクティブストーリーである.月面基地で発見された5万年以上前の人間らしき生物の遺体の出自を探る物語である.SFミステリとしても捉えることができると思うので内容についての言及は避ける.前半で謎を提示し,それが発展し,最終的には解決されるというのはミステリの枠組みだと思う.