7月の読書メーター
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なんか意外と本読んでるよね.
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:5573ページ悪党たちは千里を走る (集英社文庫)
読了日:07月31日 著者:貫井 徳郎
正義のミカタ (集英社文庫)
高校時代いじめられっ子だった主人公が大学に入り,「正義の見方研究部」に入部する. 青春ものっぽいし,ストーリーのテンポも良いので,スラスラと読める. 予定調和で終わるのかと思っていただけに終盤の展開は,良い意味で期待を裏切ってくれた. そして,その終盤こそが作者が書きたかったことではないのだろうか. 予想外の物語の収束に戸惑ったが,非常に良い終わり方だと思う. 主人公は「正義の見方研究部」に入部したことで,それまでとは180度違う立場になるが, 結局最後はもう180度回転して,もとの位置に戻る.しかし,見
読了日:07月29日 著者:本多 孝好
クジラの彼 (角川文庫)
読了日:07月27日 著者:有川 浩
ジェネラル・ルージュの伝説 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C か 1-9)
読了日:07月26日 著者:海堂 尊
プリズム (創元推理文庫)
このプリズムは四面体.1つの事象を4つの視点から眺め,思考する. かなり面白い.こういうのを推理小説というのではないか. この小説が面白い点は,ただ単純に推理が続いていくのではなく, 探偵役の心理描写と平行して,進んでいくところ. というか,こういう小説を書こうと思いつく著者の発想力と,それを魅力的な作品に仕上げる著者の構成力に脱帽.他の作品も読みたくなった.ちなみに,私の結論は,事件ではなく事故.
読了日:07月24日 著者:貫井 徳郎
慟哭 (創元推理文庫)
警察視点と犯人視点が平行して,描かれる.人物描写が秀逸. ネタのほうはヒントがころがっているので分かりやすいと思う. ただ,それが分かっても物語は不思議と魅力を失しなわない.
読了日:07月22日 著者:貫井 徳郎
ラットマン (光文社文庫)
バンドマンのお話で,エアロスミスがでてくる,walk this way とか.エアロスミスは懐かしかった.前半は,どちらかというと,「向日葵の咲かない夏」や「シャドウ」のような,暗めの雰囲気.しかし,後半からお得意のミスディレクションで,前半部での出来事のもつ意味がぐるぐると回転していく.この,後半の展開が非常に面白かった.それにしても,主人公の友人たちがいいやつである.
読了日:07月20日 著者:道尾 秀介
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
虐殺器官の次の世界の話.前作と比べ,スプラッター表現はほとんどない.文章にHTMLのタグのようなものが埋め込まれている.これが,目を引くが,どうしてこのような表現になっているかは,最後まで読めば分かる.作中では,技術によって病気がなくなった世界が描かれているが,その代償として,人々は社会に組み込まれている.その身体は自分のものであって,自分のものでない.自分とは何か,私とは何か,意識とはなにか,真に幸福な社会とは何かを考えさせられた.優しさのファシズムという言葉が印象的だった.
読了日:07月18日 著者:伊藤 計劃
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
近未来SF小説.世界観はゲームMGS4に非常に近い.スプラッター表現
作成者 Toru Mano
最終更新時刻 2023-01-01 (c70d5a1)