Bitcasa \\(^o^)/

ベータの頃から契約しているbitcasaが(ほぼ)終了してしまった.今後はどうするかは思案中だが,アップロードしたデータの大半は捨てるつもり.

Bitcasa and Me

2年前くらいのサービス開始当初は$10/monthで容量無制限のオンラインを提供していた.確か初年度はキャンペーンもあり$70/yearか$80/yearで契約できた記憶がある.この頃はDropboxでも100GBあたり$10/monthだったと思うので,使用目的はなかったが速攻で契約した.Bitcasaの内部で重複排除しているので容量無制限が提供できるという触れ込みであった.

有料サービス開始当初はアップロードが失敗したり,アップロード速度が遅かったり,ダウンロードしたファイルが壊れていたり,クライアントアプリケーションがメモリ喰いまくったり,色々不具合があったが最近は非常に安定していた.

記憶が正しければ,1年程前に容量無制限プランが$100/yearに値上りした.「ああ,コイツはアカン」と,不穏な空気を感じとった.この少し前から,NvidiaがGPUのハードウェア機能を利用した画面キャプチャソフト,shadow play,を提供した.これを利用して,ゲームキャプチャをbitcasaにほいほいとアップロードしていった.このキャプチャデータがけっこうあったため,破綻の予兆を感じつつも利用し続けていた.なお,現在は4TBほどアップロードしてある.

そして,先日の容量無制限サービス終了のアナウンスである.11月中旬までに1TBに減らすか,$100/yearの契約に変更する必要がある.

Beyond Bitcasa

アップロードしたデータはどうするか.ローカルにコピーはなく,ストレージの空きもない.

これからどうするか.結論,データは捨てる.

例えば,さくらのBASE Storage を利用してデータを一時退避させるという案,CrashPlan などの別サービスを契約するという案が考えられる.これでデータを保持することは可能.しかし,そもそもノリで契約したサービスだし,ほぼ99%はアップロードした後にアクセスしてないだろう.そんなデータのために色々やるのは,なんだか,バカらしくなってしまった.

Lesson

容量無制限のサービスは過去にもあった.トレンドマイクロのSafeSyncである.このサービスも途中で終了している.SafeSyncもBitcasaも無制限終了の原因は明らかになっていない.

この手の無制限サービスは少数のユーザが大量にデータをアップロードすると維持が困難になる.重複排除があるといっても,TVの録画ファイル(TS)とかは難しい.私の場合も,大半のデータはゲームのキャプチャというオリジナルで重複排除が効かないデータであった.BitcasaはバックエンドにAmazon S3を使用しているらしいが,その料金を見れば,多数のオリジナルデータがアップロードされたらサービス継続が困難なことは予想できる(が,2年という長期間サービスが継続していたので驚いていた).

おそらく,ついに,少数のヘビーユーザによってサービス継続が困難になったのだろう.某掲示板の某スレッドでは70TBとか40TBとか使用しているという情報もあったし.この構造はインターネットサービスプロバイダ(ISP)にもあてはまる.実際にモバイルは実質的な従量課金になっている(固定が従量課金になったら困るなあ,最近のゲームは普通に30GBとかあるし).

重複していないデータに関しては従量課金にすれば良かったんだろうなあ.そんな感じのサービスは既に存在している.