宗教上の理由で skk + azik を英語キーボードで利用している(azikは一般的なローマ字入力をちょっとだけ拡張して文字入力効率を向上した入力方式.参照: 拡張ローマ字入力 AZIK).

SKK使用者の悩みの常として,shift keyの多用がある.これは文字区切りをshift keyで指定するため.そして,shift keyは遠い.そう,shift keyは遠いのだ.そこで,この文字区切りの指定を別のkeyで代替させよう,という機能がsticky shift機能である.私は “;” を文字区切りキーとして使用している.ホームポジションにあり,唯一暇にしているキーだからである(英語キーボード).

数年前まで,windows で skk + azik + US keyboard + stciky shift を利用するのは結構面倒だった記憶がある(emacsだと簡単なのだが…).しかし,最近は便利なソフトウェアのおかげで,簡単に利用できるようになっている. windows用SKK実装のひとつである corvus-skk を利用させて頂く.とても便利なソフトウェア.

Environment

  • windows 7 64bit
  • corvus-skk 1.7.8

install

corvusskk-<version>.zip をダウンロードして展開する. corvusskk-x64.msi を実行する.インストール後,再起動を促すメッセージが表示されるので,再起動する.

設定

基本的な設定は README.TXT を参照. %AppData%\CorvusSKK 以下の config.xml が設定ファイル.ここに corvusskk-<version>.zip の中, config-sample.zipconfig_-_azik-uskbd.xml で上書きする.

sticky shift の設定

『;』 を stciky shift として利用する.小さい「つ」を入力するキーがなくなるので『’』で入力する.タブ「仮名」で以下を設定する.

ローマ字
かな
カナ
カナ

また,タブ「キー1」の「変換位置」に “;” を設定する.IMEをON/OFFして設定を有効化する.

これで設定はおしまい.簡単.

参考

windows用SKK実装として SKK日本語入力FEP がある.従来のSKKにはない様々な拡張機能が実装されている.私はemacsのddskkがメインなので,使用感覚が似ているcorvus-skkを利用している.