2013年の読書まとめ

昨年は麻耶雄嵩、歌野晶午をよく読んでた。真面目な本も少し読んだし。

面白かった本を3冊上げるなら以下。

2013年の読書メーター
読んだ本の数:94冊

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))感想
SF小説、火星植民地から逃げてきたアンドロイド(人造人間)を追う賞金稼ぎの話。アンドロイドの外見は人間そのもの、会話・職業能力スキルも人間並(もしくは凡人以上)。高度に発達したアンドロイドと人間の違いは何か?本作では他者への感情移入できるかで判定する。人間であるリックは彼らを追ううちに彼らに感情移入して、以前のようには処理できなくなる。差異により識別可能であると同時にその差異により差別できなくなるとは皮肉である。彼等が電気仕掛けの動物を愛してやまないという設定も納得できる。
読了日:12月31日 著者:フィリップ・K・ディック
宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)感想
宇宙の研究は素粒子の研究と繋るという話から、物質の最小単位を追う研究の話となる。私の周りで様々なことが機械化、自動化されているし、我々は科学の力を利用して生活を便利にしてきたのだが、人間はまだまだ、根本的なところで知らないことが沢山あるというのを実感した。
読了日:12月20日 著者:村山斉
ブードゥー・チャイルド (角川文庫)ブードゥー・チャイルド (角川文庫)
読了日:12月20日 著者:歌野晶午
死体を買う男 (講談社文庫)死体を買う男 (講談社文庫)
読了日:12月11日 著者:歌野晶午
二十一世紀の資本主義論 (ちくま学芸文庫)二十一世紀の資本主義論 (ちくま学芸文庫)
読了日:12月9日 著者:岩井克人
ヴェニスの商人の資本論 (ちくま学芸文庫)ヴェニスの商人の資本論 (ちくま学芸文庫)
読了日:12月9日 著者:岩井克人
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何かザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か感想
プラントマネージャー(?)が主人公。いかに効率よく工場を経営するかという話。この本は読んで自分の頭が良くなった気がするし、内容も面白いので良い本。
読了日:11月17日 著者:エリヤフ・ゴールドラット
理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)感想
だいたい知ってる内容だった。
読了日:11月17日 著者:高橋昌一郎
低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー
読了日:11月17日 著者:朝倉智也
Mystery Seller (新潮文庫)Myst
ery Seller (新潮文庫)
感想
米澤穂信の柘榴が一番面白かった。『儚い羊たちの祝宴』と同様のブラックな話。古典部のような日常の謎ではなく、日常に潜む悪意をドライな文章で淡々と書いてある。色が付いていない文章から黒い世界が徐々に構築されていく。最後の一文「けれどもいまは、それほどでもない。」にいろいろ詰まっていて良い。
読了日:11月9日 著者:
木製の王子 (講談社文庫)木製の王子 (講談社文庫)
読了日:11月7日 著者:麻耶雄嵩
ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理
読了日:11月5日 著者:バートン・マルキール
SPEEDBOY! (講談社文庫)SPEEDBOY! (講談社文庫)感想
すごく速く走る話(笑)。音速を越えるくらい。内容もぶっとんでいて、正直なところ良く分からんが、今までこういう文章、物語を読んだことなかったし、想像すらしたことなかったので、そういう意味でなんかすごい気がする(笑)。
読了日:10月26日 著者:舞城王太郎
ソウルフルな経済学―格闘する最新経済学が1冊でわかるソウルフルな経済学―格闘する最新経済学が1冊でわかる感想
経済学が競争市場の研究ではなく、個人的決定の集合体としての社会を、歴史、地理、人類進化史によって形成される特殊なコンテキスト上で理解することだということが良く分かる本。モデリングと実証的証拠に基づく理論検証を重視していることが強調される。歴史的な経済の発展、それにともなう経済学の発展、成長するための必須要素は何か、効用最大化・合理的判断・完全対称情報という仮定は妥当か、個人的相互作用の効果、社会制度の影響、最近の経済学の立ち位置を概説。
読了日:10月24日 著者:ダイアン・コイル
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
従来の経済学は人間が合理的な判断をするという仮定をおいているが、そうではないことを実験を通して紹介していく。
読了日:10月16日 著者:ダンアリエリー,DanAriely
1駅1題  新TOEIC TEST文法特急1駅1題 新TOEIC TEST文法特急感想
とりあえずもう1回読む。文法全然理解してないのでタメになる。
読了日:10月16日 著者:花田徹也
[新版]ドラッカーの実践経営哲学 (PHPビジネス新書)[新版]ドラッカーの実践経営哲学 (PHPビジネス新書)
読了日:10月12日 著者:望月護
新装版 正月十一日、鏡殺し (講談社文庫)新装版 正月十一日、鏡殺し (講談社文庫)
読了日:10月12日 著者:歌野晶午
サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)感想
実生活で直面することが多いであろう問題に対する研究から、どうすれば統計的によいかを紹介。因果関係を示すのは難しいが、本書で紹介されているような指標があるだけで気分的にだいぶ楽になるのではないか。
読了日:10月9日 著者:西内啓
ハッピーエンドにさよならを (角川文庫)ハッピーエンドにさよならを (角川文庫)感想
短編集。タイトル通り、ハッピーエンドは皆無。ブラックなオチがあるミステリばかりで、そういうのが好きな人なら楽しめる。
読了日:10月8日 著者:歌野晶午
さらわれたい女 (角川文庫)さらわれたい女 (角川文庫)感想
誘拐もの。前半はサスペンス的な展開、狂言誘拐依頼、被害者家族の視点、狂言誘拐犯の視点、そして誘拐被害者の死体の発見。一転、後半は探偵もの、ミステリ的な展開となる、狂言誘拐犯が殺害犯、そして誘拐事件の真相に近づいていく。各パートが長すぎることなく、事件もどんどん進展して行くのでなかだるみしない、サスペンス的、ミステリ的な楽しさ両方味わえ、ラストの終り方も良い、やはり正義は勝たなくては。短文を重ねていく文体なので、勢いがあり、短かめの本書とあっている。
読了日:10月5日 著者:歌野晶午
ROMMY (講談社文庫)ROMMY (講談社文庫)感想
ネタバレ。所々に手紙や写真、年号が挿入されておりROMMYという歌手が実在する、ノンフィクションである印象を受けるがフィクション。ミステリとして見ると中村茂がなぜ死体損壊を行なったかという謎をROMMYの性別錯誤という叙述で成立させている。ノンフィクション的装飾や音楽の話は叙述を成立のためだと思うが、あの程度の工作では性別隠蔽ができるとも思えず、謎も魅力的ではなくミステリとしてはイマイチな感想。ただし、ROMMYが実在するように描写してあり、まわりの人間や音楽性が詳しく書かれていて物語として読むと面白い。
読了日:10月3日 著者:歌野晶午
臆病者のための株入門 (文春新書)臆病者のための株入門 (文春新書)
読了日:9月25日 著者:橘玲
全面改訂 超簡単 お金の運用術 (朝日新書)全面改訂 超簡単 お金の運用術 (朝日新書)
読了日:9月25日 著者:山崎元
密室殺人ゲーム2.0 (講談社ノベルス ウC-)密室殺人ゲーム2.0 (講談社ノベルス ウC-)感想
基本的な流れは前作と同様で、5人の登場人物がネットのチャット上でそれぞれ、自身が犯した殺人事件の謎を出題し楽しそうに推理しあう。とまあ、なんとunethicalなお話である。ミステリの短編集。ただし、推理小説の面白さである推理やトリック、謎が凝縮され、それ以外の部分を極力削ぎ落してあるので途中でダレることがない。また、彼ら(犯人)は、差しせまった動機があるわけでもなく、面白いトリックを思いついたからという理由で犯行を起こすので、奇抜なトリックが多く面白かった。
読了日:9月23日 著者:歌野晶午
密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)感想
インターネット上で5人の人物が順々に謎をもつ事件を起していき、他の4人がその謎を推理によって解明するという特異な話。複数の事件が起きるので、短編集のようなものになっている。犯人が意図的に偶然等を排してフェアプレイで謎を作成しているのが好印象である。最近のミステリには偶然や運が良くて成立してる
トリック等もあるので。終盤、探偵であり犯人であるメタな登場人物達が事件の参加者になっていく展開も続きが気になる。ただし、あのラストは中途半端なのではないか。
読了日:9月19日 著者:歌野晶午
新装版 長い家の殺人 (講談社文庫)新装版 長い家の殺人 (講談社文庫)感想
死体の発見、消失、元の場所に再出現がメインの謎のミステリ。大学のバンドサークルが登場人物。トリックはシンプルで大胆なので、読んでいる途中で分かってしまうのでは? という訳で who’d done it が次の問題となる。これは最初から注意深く読んでいれば分かりそうな感じ(ちなみに私は、う~ん、よく分からんし、読み返すの面倒なのでとりあえず先を読もうでしたw)。良くも悪くも折目正しい推理小説で、ミステリ好きなら楽しいのでは?
読了日:9月15日 著者:歌野晶午
万能鑑定士Qの事件簿 II (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿 II (角川文庫)感想
前作の続き。力士シール、ハイパーインフレの真相が明らかになる。ミステリとして読むと単なる雑学の寄せ集め感がしてもの足りない。話の展開も凡庸。
読了日:9月13日 著者:松岡圭祐
万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫)感想
主人公は雑誌記者。取材の為、街に貼られている力士シールなるものの鑑定を依頼しにQを訪れるところ辺りから物語がスタートする。実は本作では完結せず、次作で完結するらしい(そういうことは早く言ってくれ)。時系列があちこち飛び、読みににくかったのだが、これも次作への伏線なのだろうか。消化不良である。
読了日:9月10日 著者:松岡圭祐
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)感想
ネタバレ。主人公は元ヤクザ、元探偵の何でも屋。知人からの依頼で悪徳健康食品販売会社の悪事を暴こうとする。ミステリだと思っていたら年齢高めの恋愛小説だったでござる。ぶっちゃけてしまうと、本作の叙述トリック(年齢の錯誤)は秀逸ではあるが、ミステリとして見ると何かがもの足りない。なぜか?そもそも解くべき謎がほとんどないし、謎の解決には叙述トリックは直接的に関係してこない。しかし通常の小説として見た場合、本作を若者の物語と読んでしまう我々の価値観に大きな影響を与える作品であり、そこが大変面白い。良いタイトル。
読了日:9月9日 著者:歌野晶午
剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)感想
kindleでセールしたので購入してみた。向うところ敵なしの老剣客とこれまた相当強い息子の物語。これはおっさんの浪漫がこれでもかと詰め込んである。年老いても超絶剣が上手いとか、人脈も豊富で権謀も得意、しかも若い女性にモテモテ、しかも若い女性にモテモテ(大事なことなので2回書きましたw)。これだけの主人公補正があるので、水戸黄門のように安心して読める。この感想に若干の悪意が匂うのは、私がフィリップ・マーロウ的なハードボイルド小説を期待していたからであって、決して本作のせいではないw
読了日:9月5日 著者:池波正太郎
初陣 隠蔽捜査〈3.5〉初陣 隠蔽捜査〈3.5〉感想
隠蔽捜査シリーズ主人公の竜崎の同期の伊丹が主人公になった短編集。本編では語られることがなかった伊丹の考えとが読めるので隠蔽捜査シリーズが好きなら楽しめると思う。ただし、伊丹主人公なのに、やっぱり竜崎が活躍してて、少し伊丹さんかわいそうw 伊丹さんの見せ場もつくってやって下さいwww
読了日:9月1日 著者:今野敏
疑心: 隠蔽捜査3 (新潮文庫)疑心: 隠蔽捜査3 (新潮文庫)感想
署長竜崎の話。本作の目玉はあの合理的判断が命のような竜崎が恋煩いするところ。アメリカ大統領来日時の警備とかテロとか正直どうでもいい(いや、よくないんですけどw、お話的にはそっちのほうが読んでいて楽しい)。竜崎がどう対処するのが大変興味あるところだったのですが、いや、そうそう開きなおれるもんではないと思うんですが、竜崎ならできるのかもしれないと何となく納得してしまう。
読了日:8月31日 著者:今野敏
果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)感想
前作で降格人事をくらった所轄の署長になった竜崎の話。たてこもり事件と妻の入院が重なる。前作もそうだったが、本作も非常に面白い。なぜか?おそらく、典型的な勧善懲悪の話であり、原理原則をもとに合理的な判断で行動する主人公竜崎が逆境に陥いるが、苦労を重ねたあげく、事件を解決する大団円までをテンポよく緊迫感を保ったまま書いてあるから面白いんだろう。ちなみに、私もナウシカは大好きですw
読了日:8月31日 著者:今野敏
貴族探偵貴族探偵感想
作者の作品は本格ミステリの皮を被ったアンチミステリが多いが、本作はアンチミステリの香り漂う真面目な本格ミステリである。短編が5編、どれも伏線も上手くはってある。個人的には2番目の話が5つの中では一番お気に入りかな(3番目も良いけど叙述は個人的には、あんまり。でも、面白かったですよ)。ただ、探偵が鼻持ちならないのは相変わらずであるが(誉め言葉ですよw、念の為)。
読了日:8月29日 著者:麻耶雄嵩
博士の愛した数式 (新潮文庫)博士の愛した数式 (新潮文庫)感想
主な登場人物は元数学教授と家政婦の私、そして家政婦の息子の3人。特徴的なのは元教授の記憶が80分しか保たないこと、数学の話題が随所で語られるところ。 3人の日常生活を心理描写、情景描写を使いゆっくりと語る。とりあえず、万人向け。映画になったのも納得かな。こういうタイプの記憶障害の元ネタってあるのかなあ?メメント?
読了日:8月26日 著者:小川洋子
震度0 (朝日文庫 よ 15-1)震度0 (朝日文庫 よ 15-1)感想
ロクでもない大人達が警察の中でくりひろげる、めちゃくちゃ劇。様々な人物の視点から物語は描かれるが、その人物がたいてい小物のクズばかりであきれるw どうせなら視点を固定して徹底的にクズっぷりを描いて欲しかったと思う私は異端なのかwww
読了日:8月24日 著者:横山秀夫
隠蔽捜査 (新潮文庫)隠蔽捜査 (新潮文庫)感想
アマゾンで安かったので購入して読んでみたら思いの外面白かった。警察が舞台。主人公が刑事じゃなくて官僚ってのが特殊かな。勇気、友情、勝利じゃないけど、そんな感じでよかった。
読了日:8月20日 著者:今野敏
神様ゲーム (講談社ノベルス)神様ゲーム (講談社ノベルス)感想
児童向けレーベルというのがまず驚き。その理由は2点。結末で結論だけ述べその解説が無いという点、そして主人公の人生に対する絶望感、信頼していた人に裏切られた失望感が漂う点。こんなん子供に読ませられない(笑)。鈴木君が神様だと思うと物語はシンプル。曖昧な要素は偶然で片づく、鈴木君は正しいから。ただ、主人公の推理を否定する要素がないこと、鈴木君が神様である保証がないことから釈然としない所が残る。それを言ったら、普通の推理小説の探偵が虚偽の証拠を使用していないこと、虚偽の推理をしていないことにも保証はないんですが
読了日:8月18日 著者:麻耶雄嵩
隻眼の少女隻眼の少女感想
まったく、麻耶雄嵩の作品の探偵はクソ野郎ばっかだ(注:誉め言葉)。麻耶雄嵩の作品らしく、本